「そっくりです。主人にそっくりです。これが主人です…」 戦死した主人を”よみがえらせた”似顔絵師
いい人・やさしい人のお話 19
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1324184129/
310: おさかなくわえた名無しさん 2012/11/30(金) 09:40:28.34 ID:wPo3ssYp
父ちゃん 昔、ものすごく似顔絵が上手いコメディアンがいたんだよなあ
テレビで見て、なんかギャグを言いながらあっと言う間に書き上げるんだ
誰だっけかなあ、最近みないけど
あたくし「わかんないなあ」30半ばだけど記憶にない
残念がっていたので色々と検索かけてみる、三波伸介という方で
伊東四郎さんらと「てんぷくトリオ」を結成して、後年はテレビで似顔絵描きで
人々を驚かせていたらしい。ということで後年、二代目が語ったエピソード
テレビで見て、なんかギャグを言いながらあっと言う間に書き上げるんだ
誰だっけかなあ、最近みないけど
あたくし「わかんないなあ」30半ばだけど記憶にない
残念がっていたので色々と検索かけてみる、三波伸介という方で
伊東四郎さんらと「てんぷくトリオ」を結成して、後年はテレビで似顔絵描きで
人々を驚かせていたらしい。ということで後年、二代目が語ったエピソード
或る日、親父と共に新幹線に乗っていた。
親父は乗り物に乗ると普段のハードスケジュールの為、すぐ寝てしまう。
寝ようと思ったその時、一人の品の良いおばあさんが私達の前に立っていた。
親父にサインを求めに来たのだろうと思った私は
「後程、私が座席の方へ、サインをお届けに上がるので
座席番号をお教え下さい」と云おうとした。
だが、願いは違った。
おばあさんは「こんなご無理を申し上げて申し訳ないのですが…」
と、前置きしての理由はこうだった。
第二次世界大戦でご主人は出征され、戦死。
国の英霊になられた。
留守を護ったおばあさんは、東京大空襲で全てを失い、
愛するご主人の写真も焼失し、自らの記憶の中にしか、ご主人の姿を見る事が出来ない。
親父への願いは
「どうか私の記憶が確かなうちに、主人の似顔絵を描いて欲しい」だった
311: おさかなくわえた名無しさん 2012/11/30(金) 09:41:32.62 ID:wPo3ssYp
東京大空襲を経験している親父は涙ぐみ、
眠いのも省みず「私が描いてあげましょう」と胸を叩いた。
おばあさんの話を丁寧に聞き、時間を掛け、
出来るだけ細かく仕上げた。
親父はニッコリと笑い自信ありげに「お母さん、どうですか?」と
似顔絵をおばあさんに見せた。
おばあさんは、暫くジーッと絵を見ていた。
もの凄く長い時に感じた。
親父はニコニコ笑っていた。
おばあさんは、長年たまっていた苦労と喜びが相まってどっと涙が溢れ出た。
すると似顔絵を抱きしめて号泣した。
かすかにしゃくり上げる息の間から声がもれた。
「そっくりです。主人にそっくりです。これが主人です…」
あとは声にならなかった。
私は横でもらい泣きしていた。
親父も喜んでいた。
おばあさんは何度も何度も深々と親父に頭を下げ、
礼をした。
そして「伸介さん、あなたは神様です!!」
これは俺には出来ない芸当だ。
やはり、似顔絵は、親父の方が上手い
眠いのも省みず「私が描いてあげましょう」と胸を叩いた。
おばあさんの話を丁寧に聞き、時間を掛け、
出来るだけ細かく仕上げた。
親父はニッコリと笑い自信ありげに「お母さん、どうですか?」と
似顔絵をおばあさんに見せた。
おばあさんは、暫くジーッと絵を見ていた。
もの凄く長い時に感じた。
親父はニコニコ笑っていた。
おばあさんは、長年たまっていた苦労と喜びが相まってどっと涙が溢れ出た。
すると似顔絵を抱きしめて号泣した。
かすかにしゃくり上げる息の間から声がもれた。
「そっくりです。主人にそっくりです。これが主人です…」
あとは声にならなかった。
私は横でもらい泣きしていた。
親父も喜んでいた。
おばあさんは何度も何度も深々と親父に頭を下げ、
礼をした。
そして「伸介さん、あなたは神様です!!」
これは俺には出来ない芸当だ。
やはり、似顔絵は、親父の方が上手い
- 関連記事
-
- 病院に通い詰めだった小さいころの私と、ミ○ドで会ったおばちゃんたち
- 中免の教習で失敗ばかり……。もうやめようかなというときに声をかけてくれた若いお兄ちゃんの一言
- 「そうか、あなたはA(私)さんという名前なんだね。ありがとう、Aさん」 バイト先で出会った老夫婦の話
- 病院の外来が激込み。2時間以上待たされた年配の患者さんが俺に言った一言
- ばあさんに席を譲ったら 「私どこも体悪くないから!」と大声で断られた。しかもそのあとさらに怒られ……
- コンタクト落としたときって、見知らぬ人でもなぜか助けてくれるよな。やさしい。
- 「お前ら女って本当にバカだな。普段冷たくしてちょっと優しくすると、本当はいい人とか言い出すし」
- 徹夜後の空腹と風邪が重なって座り込んでいると、若い警官が声をかけてきた。それからその『バナナ警官』との付き合いが始まった
- 男子連中の嫌がらせに凹んで泣いていたとき、クラス一の問題児だった女の子が言った
- 食事をしているとウェイターが突然全員にグラスを配り始めた。全員( ゚д゚)キョトーン
この記事へのコメント
フーン、息子がいたのかあ付き人でもしてのかな?
と最後まで読んだら、豊和と脳裏にうかんだ
こんな自分、イヤだw
と最後まで読んだら、豊和と脳裏にうかんだ
こんな自分、イヤだw
他サイトさんの記事です
903 : しあわせななしさん:2013/05/11(土) 13:18:49
人の痛みのわかる芸人さんだったんだね
減点パパの似顔絵がヤラセじゃない(少なくとも毎回ヤラセではなかった)と知った時は驚いた
本当に毎回要点を抑えて似てたんだよなぁ