「幸せが歩いてきた!」は8/1に移転いたしました。

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仕事を辞めて思い返す、会社のこと、後輩のこと。

仕事を辞めて思うこと
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/news7/1329830819/


presciousmemory

1: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 22:26:59.28 ID:kAUOOeLV0

五年間続けた仕事を辞めた。思い返しながら書いてみる。


2: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 22:31:37.34 ID:kAUOOeLV0

専門学校卒の俺。専攻も音楽関係で、卒業する頃には、音楽業界で働こうとも思っていなかった。
そこでアパレルで働くことを選んだ。理由は単純に、「興味があったから」





3: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 22:44:36.78 ID:kAUOOeLV0

フリーターは嫌だったので、正社員で募集している会社を探した。
ある日求人誌に、自分の住んでいる県内にしか店舗を持っていない小さなアパレル企業を見つけた。
「ここにしよう」と軽く決める。当時付き合っていた彼女と面接の練習したりとか、先に就職が決まっていたのでアドバイスなんかをもらいながら、面接の日を待ったっけな。

そして当日。
二月ぐらいで確か寒くて天気の良い日だったと思う。
私服で来てということだったので、自分なりにウケそうなのを選んで、アピールする文句なんかも考えて臨んだ。今考えれば結構ダサイ恰好だったw
少し早めに家を出て、ポケットに小さなメモ用紙を何枚も入れて、面接する会社の近くの公園で、時間が来るまで何回も見直してたなあ。

でいざ始まるとあっけなく会話は終了。即採用。パソコン関係も強い学校だったので、「ネット業務じゃなくていいの?」と聞かれたのは覚えている。
少し目立ちたがりな俺は、店舗を希望していた。
雑誌は何を読めばいい?服はどんな感じでいけばいい?なんて、今では考えられないほど、熱心に質問をしていたwかっこつけてたな。


4: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 22:56:27.97 ID:kAUOOeLV0

就職も決まって、楽しく卒業パーティとかも済ませて、いざ就職。この時はこんなに苦難の道が待ち受けているなんて思ってもいなかった。
むしろアパレルとかちょっとオシャレな感じで、周りの人とも違っていいじゃんとか思ってた。
人生に対して、何一つ真剣に考えていなかったんだと思う。就職で悩んでいる周りに対しても、何でそんなに悩んてんだ考えすぎだろうぐらいに思っていた。多分。

正直アパレルをナメていた。俺だけやる気があってみんなイージーな感じだったらどうしようとか、ワケの分からないことも考えていた。アホ。

そして初日、現実の扉を叩く。
厳格な雰囲気に、威嚇してくるような言葉遣い。イメージした和気あいあいとした空気は、どこにも流れていなかった。
しかしまぁ、一応やる気はあったので、真面目にクリアした。少しガッカリした程度。そして試用期間として、一か月間アルバイトに近い待遇で働く。


5: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:08:06.15 ID:kAUOOeLV0

性格的に、表面上は言うことを聞いている感じを出していたが、仕事が終わるとイライラしてめんどくせーマジとかしか思ってなかった。
そしてこの先更にめんどくせーことになることも、全く予想できていなかった。

一か月経って社員に昇格。保険や年金が切り替わり、逆に給料が減ることを知る。社会を知らなさすぎた。
そして更に週末は、社員のみ特別にする作業があり、帰る時間がどんどん遅くなっていった。

ちなみに俺は通勤するのに一時間以上もかかる場所に住んでいた。実家暮らし。親のスネかじり虫。
交通費は全額支給されることを知って、適当に一人暮らしは諦めた。
故に最終電車の時間が迫ってくると焦るというストレスもあった。
周りも焦っている自分を「そんなに早く帰りたいのかコイツ」って感じで嫌悪していた。
知るかボケと思っていた。


6: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:14:55.23 ID:oR+nab/bO

給料どんくらいだった?


8: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:19:32.07 ID:kAUOOeLV0

>>6最初は手取りで12万とか、クソみたいな給料だったよww


7: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:17:31.62 ID:kAUOOeLV0

何となく仕事を覚えていって、月日が経つ。初め俺の店には二人の社員の先輩がいた。
一人は背が高くオシャレな雰囲気丸出し。寡黙で会社に忠実な人。店長。
もう一人は背の低い俺より更に低い、眉毛も薄くて元ヤンなんじゃねーかコイツって感じの変な人だった。変に細かく厳しい。

とにかくしばらくは右も左も分からず、仕事をしてる風を出してメモを取りまくっていた記憶がある。
時間潰しにやってたから、書いたメモを読み返したりとか、あんまりしなかったな。
仕事はほとんど、体験して覚えた感じ。



9: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:26:18.79 ID:kAUOOeLV0

この頃覚えているのは、たまたま会社の店舗ではない別部署に、同じ専門学校だった子が入社してきたこと。
字が汚くて有名になってたなw

そしてたまに開かれる、全店舗スタッフが集合して開かれる事務所でのミーティング。
背の小さい元ヤン風先輩と俺はまだ入社して日が浅く、発言はほとんどなかった。
代わりに先輩達が、身長180cmでサーフィン好き、坊主でゴツイヒゲの社長に激を飛ばされる姿を見せつけられていた。
「お前らがそんなんだったら、そこの二人もクソみたいになるだろうが!!」
このセリフは何故か印象的で覚えている。


10: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:35:20.18 ID:kAUOOeLV0

字の汚い同級生は一か月半ぐらいですぐに退職したw
そして後を追うように、元ヤン先輩も、半年ぐらいで辞めてしまった。
理由は明確。うちはかなりのブラック企業で、環境も待遇も最悪だったからだ。
その頃には俺もすっかりそれに気づいていたが、辞めようとは思っていなかった。
将来のことを全く考えていなかったのもあるし、何となく三年は続けたいなと思っていたから。

すると今度はワケあって、別の店舗に異動になった。
そこの店長は最恐最悪だった。後で知ったが、かなりの高学歴で何故かうちにいる、頭のキレるスーパー厳しい先輩だった。
そして地獄の日々が始まる。


12: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:44:05.17 ID:kAUOOeLV0

何から何まで叩き直された。
人格の否定は当たり前。能力やセンスまでもフルボッコ。毎日キレそうだった。でも怖くてそれも無理。音楽やってた割に度胸がない性格な俺。
とにかく辛かった。唇が震える程先輩が怒っていたのを覚えている。わざわざ休憩時間を使って頭を下げたりもしたな。懐かしい。
接客でも失敗は多くてよく注意された。
「言葉遣いがおかしい」「客との距離」「レジ作業の効率の悪さ」などなど。怒られすぎてガチガチな動きになり、ますます仕事がうまくいかなくなった。

言うことを聞くことが出来るだけの俺は、あの時本当にダメで、頭悪かった。


14: 私事ですが名無しです 2012/02/21(火) 23:53:35.27 ID:kAUOOeLV0

先輩の真似をしているつもりなのに、なぜかそれも怒られて、罵倒された。
じゃーどうすりゃいいんだよ!!と強く憤慨していた。おまけに個人の売り上げも上がらず、自信さえも失くしそうだった。

そんな感じが続いたある日の夜、閉店後。
先輩に「お前動きが固すぎ。接客もっと自由にやれよ」と言われた。お前のせいだろーがアホと思った。じゃー自由にやってやるわと思った。
そして次の日。これは良く覚えている。
初めて先輩に個人売り上げで勝つことができた。たった一日だし、全然すごいことではないけど、すごく嬉しかった。
その夜に「それでいい」と先輩に言われたのは、素直に嬉しかった。少しざまぁ的な感情もあったw


15: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 00:01:41.53 ID:zD5OWf2h0

最初の記憶はそんなもん。上辺を繕うのが得意だったから、だんだんボロが出て、どんどん怒られていた記憶もある。ホント情けないな。

そっからは、色んな経験をすることになる。
セールの地獄。準備、セール期間はもちろん、片づけも大変だと知った。
その先輩と一緒に働くようになり、帰れなくなることが増え、よく友達に車出して送ってもらってたっけ。
今思えばこれも恥ずかしくて、内弁慶な俺は、送ってもらった友達に何故か横柄な態度をとっていた。
「俺とドライブできて楽しいだろ」的なwマジうぜぇw
感謝が足りなくて、常識もなかった。全部仕事のストレスのせいにして逃げていたと思う。
最悪に今謝りたい。


16: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 00:20:26.66 ID:zD5OWf2h0

そして店舗での仕事以外も任されたり、激務の一途を辿ることになる。朝も早くなるし大変だった。
家が遠いのは自分の選択なので、文句も言えないし、ねぎらってもらった感じもしなかった。ホントみんなクソだと思った。
接客でも苦労した。仲良く喋りに来るだけで買ってくれない客にイラっとしてつい嫌な対応をしたり、ワガママな客の意味不明なクレームとか、色々あった。

そんなこんなで月日が経ち、更なる転機。
入社時に配属されていた店舗のオシャレ店長が退職することになった。
その人とはあまり会話がなかったが、ユーモアのある人だった。
雷が鳴り響くような悪天候の日、田舎暮らしな俺を揶揄して「家流されてんじゃないか」と言われた。
ある什器がいつもの場所になかたので聞いてみた時「○○の棚の中にある可能性が高い。俺の勘がそう言っている」いや絶対お前がおさめたろそれwということもあった。



17: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 00:29:57.02 ID:zD5OWf2h0

人手が足りなかったその店舗に、店長として俺が抜擢された。抜擢といってもしゃーなしな感じだが、ちょっと嬉しかった。
そして最恐最悪の先輩としばしのお別れ。まぁ営業時間外の作業で普通に顔は合わせてたけど。

そっからは意外と頑張った。店長という響きから妙な責任感を覚えて、売り上げを上げる為に尽力した。
取引先何社かから、「店長代わってから数字上がってますねー」なんて褒められた。そして応援された。いい思い出だ。



18: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 00:34:12.15 ID:zD5OWf2h0

ある日ゴリラみたいなアルバイトが来た。一見するとゲイのような彼。
「ゲイじゃないですよ」と、最初に釘をうたれたw

そのアルバイトも頑張って教育した。激怒して泣かせたこともあった。それでも続けてくれたことを、振り返った今、相当に感謝している。


19: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 01:26:51.42 ID:zD5OWf2h0

他は親が自営業者で金持ちなバイト君もいた。
彼は金持ちなだけにオシャレで、美容師の経験があった。
ただメンタルが弱く、口が臭かった。顔がイケメンなだけに残念だった。
基本他店舗にいたので、営業中深く関わることは少なかったが、外ではたまに飲みにいったりもした。
そして彼がオタクであることを知る。某漫画やアイドルを崇拝し、メイドを愛していた。
メイド服」ってエロいよねと言うと「性的対象として見ていません。神聖視しているので」と言われたのには笑ったw
その割に彼の趣味は涼宮ハルヒのフィギアを朝一で視姦することだった。クソ野郎め。

ただ、愛すべき存在なのに違いはない。


20: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 01:32:29.53 ID:zD5OWf2h0

霊能力があるバイト君もいた。
小さい頃は妖怪をみたことがあるとかなんとかwただ不思議な子で、辞めた後に彼の夢を何回も見たのを覚えている。
負のオーラが漂っていると自負しているだけあって、本当に運のない子だった。
彼と一緒に、店の前に路駐してある邪魔なバイクをチューイングガムまみれにしたのはいい思い出。
得意げに、しかも手際よくガムを食べてはこすり付け、最後に「こーやるとぶっ壊れるんすよw」と言ってマフラーにガムをぶちこんでいた。
因果応報という言葉が頭に浮かんだw


21: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 01:41:29.36 ID:zD5OWf2h0

スーパー頭の悪いバイト君もいたな。
顔はK-1のミルコにそっくりで、爽やかな感じで、落ち着いているのに、バカだった。
お客さんとの会話
ミルコ「新色入りましたよ」
客「どんな色ですか?」
俺「ラベンダーっぽい感じだよね?」
客「ラベンダーってどんな色?」
俺「ピンクと紫の中間ぐらいかなあ」
ミルコ「いや、ラベンダーと紫の間ですよ店長」
客「????www」
みたいなね。会話が成立しないことが多かったw

ただ彼は彼女を溺愛している優しい子だった。人の服や音楽を速攻真似するのはウザかったが、可愛いと思えば可愛い気もする。


22: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 01:48:57.20 ID:zD5OWf2h0

店長になって何か月か経過して、大物ルーキーが入社してきた。正社員なので、初のちゃんとした部下。
ソイツはムーミンに出てくるスナフキンに、髭を生やしたようなやつで、かなりワイルド。
焼肉で肉の下に敷かれた笹みたいな葉っぱを焼いて食ってたのはウケたw
おまけに知識豊富でかなりオシャレ。服買いすぎて借金まみれだった。



23: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 01:53:56.13 ID:zD5OWf2h0

性格もかなりワイルド、というかワガママ。扱いが非常に難しかった。ただ、仕事はかなり出来るやつだった。
しかしそれだけに敵も多く、公私ともに、トラブルの絶えないタイプの人間だった。
彼と協調する為に四苦八苦した。ストレスでゲロも何回か吐いた、というか嗚咽が止まらない時期もあった。
しかしそれを乗り越える頃には、売り上げがぐんぐん伸びていった。



24: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 02:01:56.52 ID:zD5OWf2h0

彼と仕事をしだして、色んな感性や感覚、考え方が変わった。
彼は普通じゃなかった。本当の父親がいなかった。実家は大金持ちだった。色々と背負っているタイプの人間だった。

ある日彼は自分の口座に1000万以上あることを俺に漏らした。
そして自分の一族は天下りのクソ野郎達だと罵った。
この血を自分で終わらすんだと啖呵を切った。
彼は結婚する気がなく、どこかかの国の戦争に巻き込まれて、流れ弾で死ぬのが夢だった。
死体を日本には残したくないらしい。
変わっているな、でも面白いと正直に思った。


25: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 02:07:04.12 ID:zD5OWf2h0

金持ちで借金している理由が分かるころには、かなり距離が縮まっていた。
世の中には色んな奴がいるんだな、みんなそれぞれ良いところがあるんだな、そう思い出した頃には彼だけでなく、お客さんとの距離もだいぶ近くなっていた。
無意識に一線を引いていた接客を辞め、お客さんのことをもっと深く知りたいと思いながら接客をするようになった。
そしてそれが楽しく面白いと思うのにも、ほとんど時間はかからなかった。

そして色んな出来事がおこるようになる。


26: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 20:02:13.56 ID:zD5OWf2h0

顧客って感じよりも友達って感じかな。本当は良くないんだろうけど。
会社がブラックってのもあって、自分の人生を搾取されてる感も強くて、それなら自分にとってプラスになる何かを手に入れようって思った。
逆に会社を利用してやろうって考えた。

気づけば先述したように、友達だらけになっていた。


27: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 20:14:51.74 ID:zD5OWf2h0

何が起きたかは多すぎて書ききれないな。思い出せるのは、なんだろう。
お客さんとスタッフで真夏の夜中、有刺鉄線に囲まれた柵を越えて、きれいな海に行ったことか。
みんなで全裸になって泳いだ。ホタルイカがキレイで、みんなで感動したなぁ。

そういえばこの頃には、時間が遅くて帰れないとき、友達ではなくお客さんに送ってもらうことが多くなってた。
恋愛の話、仕事の話、もちろん服の話、色々した。

あ、趣味もみんなのおかげで増えていったな。
ダーツ、ボーリング、お酒、カラオケ、旅行、写真。

そうだ写真。今、後輩のことを思い出したので書いてみる。


29: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 20:20:22.46 ID:zD5OWf2h0

その後輩は、専門時代からの付き合い。
見た目はいきものがかりのボーカルを小さくして、少し眠たそうにしたら近いかな。
可愛いかといわれると普通ぐらいだが、可愛らしいことに間違いはない。

ちょうどお客さんとの距離が縮まりだした頃、なぜか良く、お店に顔を出すようになっていた。
今考えると、ちょうどスナフキンが入社したころ、前の彼女と別れたから、タイミングもばっちりだったな。


31: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 20:27:09.95 ID:zD5OWf2h0

その子の趣味は写真だった。しかも結構本格的な、フィルムで撮ったり、デジ一なるものも駆使していた。
初めは興味がなかったが、楽しそうに写真の話をしているその子を見ていて、興味が湧いてきた。
撮影したりはしなかったが、よく写真の本を買うようになったっけ。
そしてその子の被写体も俺が多くなっていくように、よく遊んでいたな。


35: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 23:01:04.08 ID:zD5OWf2h0

途中からは薄々感づいていた。自分に恋愛感情があることを。でも気づいてないふりをしていた。
付き合いも長くて、今さらそんな風には見れなかった。言い訳だけど、これまでの関係を変えるのは嫌で、つかず離れずの関係をとるように接していた。

そうして過ごして何か月か。決定的な出来事が起きる。
バレンタインデーの日、俺にだけ、特別手作りのチョコをくれた。嬉しかった。でももう避けられないとこまできたと思った。
そこで俺はとんでもないことを実行。
ホワイトデーにその子を呼び出して、告白されてもいないのにフッたw意味わからんことしたなw


36: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 23:06:55.81 ID:zD5OWf2h0

俺のこと好き?って自分から聞いた。
それで、もうしそうなら、無理だからって言った。ヒドイことしたな。
「頭の中真っ白です」とか言われた。そりゃそうだ。不意打ちすぎる。でもはっきりさせなきゃなんか可哀そうで、言ってしまった。

「女として魅力はないですか?」と聞かれた。
「後輩として可愛いとは思うけど、女としては違うかな」と答えた。
「またみんなで遊ぶのはいいですか?」と聞かれた。
「みんなでならいいよ。」と答えた。
そんな感じだったかなぁ。この会話が終わるころには、午前4時をまわっていた気がするw


37: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 23:15:56.35 ID:zD5OWf2h0

そっからはちょっと大変だった。後輩の取り巻きに「期待させといて」とか文句言われたり、微妙にギクシャクしてしまった。
うざかった。全く女子ってやつは、自分が一番のくせに、他人の恋愛になぜか首をつっこみたがる。とんだ迷惑だ。

しかしその子のお願いは今まで通り接してくれること、だったので、なるべく平素な振る舞いで楽しく遊んだ。
可愛い後輩だということは本当だし。それが俺も楽だった。
でも世の中思い通りにはいかないもの。そんな日々もあっけなくぶっ壊される。


38: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 23:23:37.30 ID:zD5OWf2h0

基本お客さんやその他を含め、みんなで遊んでいたが、帰りの方向が一緒の為、その時ばかりは二人きりになることもたまにあった。
そんな二人っきりになった帰り道のある日。切り出される。

「先輩、もうあたしに可能性はないですか?」
「うん。諦めてくれ」
「あたしにとって先輩は、好きってだけじゃなくて、本当に尊敬できる人で、簡単に諦められないんです」
「・・・」
「可能性が少しでもあるんならあたし頑張りたいんです」
「つまりまだ好きってことか?」
「はい・・・」

こんなにスムーズではなかったが、大体こんな感じ。
俺はこれを聞いて、大げさにも、今生の別れを決意する。やりすぎたかなとも思うが、そう思うぐらいに、彼女の熱意はすさまじかった。


39: 私事ですが名無しです 2012/02/22(水) 23:29:38.20 ID:zD5OWf2h0

彼女はまだ誰とも付き合ったことがなかった。俺が初めてちゃんと好きになった人なんだと言われた。
そんな彼女のため、という気持ちもあったが、自衛の為、という気持ちも少なからずあった。
弄んでしまうんじゃないか。一夜の過ちを犯してしまうんじゃないか。
そんな気持ちもどこかにあった。それに対しての防衛策を図ったんだ。

俺は彼女を呼び出して、最後のドライブに出かけた。


43: 私事ですが名無しです 2012/02/23(木) 16:34:00.90 ID:F532mLQ80

二人の最後の日、軽く夜の街をドライブ。個人的には最後だから、勝手に思い出に耽りながら喋ってたと思うw
そしてみんなでよく行くお店でご飯を食べて、家まで送る。最後の方はきっと、彼女も何か気づいているみたいで、物憂げな表情をしていたような気がする。

家の近くの公園で、付き合ってもいない二人が、別れ話をする。

「もうお前と会うのはやめにしようと思う」
「・・え?」
「みんなでも、二人でも、もう会わないってことだ」
「・・・」
「もううんざりなんだ。好きでもないやつから好かれたり、周りからも文句言われるし、めんどくさくて仕方がない。俺はお前が思うような良いやつじゃない。」

何言ったかは正確に覚えていないが、こんなニュアンスで、なるべく冷たく、突き放すように切り出した。
泣くと思った。泣いて嫌われると思った。
経験値も少ないうえに、臆病で物静かな性格の子だから、こんな辛辣なセリフ、耐えられるはずはないだろうと。
でも違った。彼女は言った。

「そう言うと思ってました」

そして笑った。胸が締め付けられるように痛かった。


45: 私事ですが名無しです 2012/02/23(木) 16:40:48.39 ID:F532mLQ80

「そうか、それなら話は早い」俺は動揺しながら、受け流した。

「今までありがとうございました。先輩色んなことを教えてもらったし、本当に感謝しています。」
「そりゃ良かった」
「最後にひとつだけ教えてください」
「・・・?」
「後輩として可愛いって言ってくれたのは本当ですよね?あたしの良いところってなんですか?」
「・・・」
「嘘は嫌いですよ、先輩」
「・・・分かった」

お手上げだ。最後まで冷たくしてやろうと思索していたが、彼女に一杯喰わされた。


46: 私事ですが名無しです 2012/02/23(木) 16:53:51.67 ID:F532mLQ80

何を言っただろうか。とにかく褒めた。正直に良いと思うところを並べて、素直に話した。
そして自信を持てと言った。短所も人によっては魅力だ、悪いところも含めて可愛いと思ってくれる人を選べとか、そんなアドバイスチックなことも言った。
その話が終わるころには、何だか計画通りじゃないことに笑えてきて、俺も彼女も、微笑むように会話をしていたと思う。

そして車に乗り込み、家の前まで向かう。
車を停めて、最後の瞬間が来る。

「もうこれで、本当に最後なんですね」
「嘘は嫌いなんだろう?もちろんだ」
「少しさみしいです」
「少しかよw」
「・・・」
「・・・」

お互い沈黙して、フロントガラス越しに空を見上げていた。
何分経過しだろうか。何を考えていただろうか。自分で導いた結果なのに、少しだけ惜しい気持になっていたりした。
その瞬間。

―――――っ!!!

流れ星が流れた。嘘みたいなホントの話。
お互い目を見合わせて、その刹那、吹き出した。


47: 私事ですが名無しです 2012/02/23(木) 16:59:25.63 ID:F532mLQ80

「忘れられなくなっちゃいましたよww今のでww」
「最悪だなwほんとw」
「先輩はほんとに、悪い人だw」
「俺のせいじゃないだろうw」

すごく和んだ、でもその時彼女が涙を拭う仕草をしたのを、見逃すことも出来なかった。ひどくいたたまれない気持ちになった。

「じゃあ行きますね、借りてたCDや本はまた返します」
「うん、うちのポストにでも入れといてくれ」
「さようなら」
「さようなら」

そう手を振って、俺は彼女の家を後にした。


48: 私事ですが名無しです 2012/02/23(木) 23:36:46.84 ID:???O

つまみ食っちゃうことはしないのか


50: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 10:46:26.88 ID:pTDoosMV0

>>48未然に防いだんだよw

>>49ありがとう!

久しぶりに更新w遅くてごめんね。
その後は、どうしたっけな。
そうそう部屋に帰って、俺も借りてた本があったから、返さないといけないことに気付いたんだ。
で他にもないかなって探していると、後輩の写真が出てきた。
俺に向けてカメラを構えてる一枚。後輩のカメラを借りて俺がふざけているときに撮ったやつ。
あまりにキレイに写ってて、なんだか切なかった。同時に見とれていた。

後日その荷物をまとめて、彼女の家のポストに入れた後、なんとなく写真を始めようと思った。
今でも続いているフィルム写真の良さは、全てその子に教えてもらった。


51: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 10:56:17.18 ID:pTDoosMV0

「写真は、一枚も同じものを撮ることができないんです」

「フィルムは、撮り直しがきかないのがいいんです。一枚一枚大事にできるから」

「私は撮った写真は一枚も捨てないですよ。ピンボケも色とびも、全部その時本当に起こったことだから。それも含めて思い出なんです」

「人を撮るのが好きです。いつもより相手のことをちゃんと見れるから」

「空を撮るのが好きです。広くて、大きくて、のんびりしてるのに、いつも違う景色だから」

彼女はこんなことをいつも言っていた。人の心を動かすのは、人の心だ。


52: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 11:06:27.82 ID:pTDoosMV0

ちょっと後日談。

その後は本当に会うこともなく、月日が流れていった。そして巡る俺の誕生日。
その日に消した後輩のアドレスから、メールが来た。名前が出なくても覚えてる自分が、なんだか可笑しかった。

「誕生日おめでとうございます。先輩は幸せにやってますか?今年も先輩にとって良い一年になることを祈っています。
ところであたし、先輩との約束守りましたよ?彼氏ができました。そして、近々結婚する予定です。本当に色々、ありがとうございました。」

突然すぎてびっくりした。まさか初めての人と結婚するなんてw
ドラマかなんかかよ!と突っ込みたくなった。
そして嬉しくもあり、ちょっぴり寂しくもあった。
「おめでとう、幸せになるんだよ」と、返事をした。
そして「また逢いましょう、先輩」という返事が来て、それ以来、彼女と連絡はとっていない。
こんな思い出もあったなぁ。これからも写真は続けよう。


53: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 19:00:43.25 ID:pTDoosMV0

ちょっと本筋に戻ってみよう。
その他、面白かった思い出。
お客さん、スナフキン、俺でダーツに行った。
しかし、普通じゃ面白くない、ということで、新ルールを追加した。
口にジュースを含んでプレイする、名前を「デス・ダーツ」と名づけた。

もう後は想像の通り、邪魔の仕合、笑かしあいの泥試合。
構えてる後ろから勝手に投げたり、変な動きをするのは当たり前。そして噴射されるリアルゴールド、コーラ、ウーロン・・・などなどw
汚くて仕方なかった。
そして最後の方、スナフキンがとんでもない行動に出た。彼は木製ハンガーを持って、的の前で構えていた。いや、おかしい。
そして投げる。

BULLS EYE!!

みんな死んだ。ハンガーも壊れた。

その後も、ダーツが床に刺さったり、色々あったが割愛。
とにかく面白かった。あ、ちゃんと掃除もして帰りました。そして俺のカバンの中に、壊れたハンガーがぶちこまれていたのは、言うまでもないこと。


54: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 19:15:45.60 ID:pTDoosMV0

30歳、うつ病、ニートというすごいステータスの客もいた。
自称アスペルガー症候群なだけあって、対人関係も下手だし、奇行もしばしば。
こいつがかなり面白かった。

ある日うちの店でパーカーを買って帰った。
その日、スナフキンと二人で、彼は飲みに出かけた。
そしてその帰り道での会話。エレベーターの中。

ス「なんかボロイなぁこの建物。きな臭いし」
ニ「そうだね」
ス「空気悪いわぁ」
ニ「あれ、俺さっきタバコ吸ってなかった?」
ス「知らんがなw」

外に出る。

ス「おかしいぞ。なんかまだ臭い」
ニ「・・・そう?」
ス「・・・おい!お前の荷物!!ww」
紙袋から大量の煙が出ている。
ニ「!!!!?!!???!www」
急いで道路に中身をぶちまけると、パーカーが燃えている。迅速に鎮火w
そして、完成した。その名もバーニングパーカー。

翌日それを着て彼は店に現れた。俺の腹筋は見事に崩壊したのである。


55: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 23:32:49.77 ID:pTDoosMV0

結構仲良くて、ニートの彼と、めちゃくちゃ遊んだ。

唐辛子タバコをつくってみんなでむせてみたり、朝まで酒飲んだりカラオケしたり釣りしたり。
二人で買い物行ったこともあるなぁ。
あと一週間家に帰らずに、コンビニでシャンプー買って、トイレで頭洗ってる姿を目撃した時は爆笑したw
アホかお前はとw

寒い中バイクで二ケツして、田舎の我が家まで来てくれたこともあったな。
ニートは黒が好きで、いつも黒い服ばかり着ていた。
んで、黒のダウンを来て寝てるもんだから、朝起きて、みんなが巨大なゴミ袋と見間違えて叫んだのはウケタw




56: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 23:38:33.91 ID:pTDoosMV0

そんな彼の思い出話でもしてみようか。

彼の生い立ちも、中々クセがある。
四人家族、妹が一人、優しい母親と、優しい父親、一見幸せな普通の家庭。
ただ一つ、彼は生まれながらの脳の発達障害とやらを抱えていた。
小、中、と孤立し、高校でもグレてはみたが、そっち系の友達もできるはずがなく、結局一人だった。
高校を中退する前、彼はバイクひとつで、東京まで行ったことがあるそうだ。ホントあほ。
とにかく周りに理解されない、そんな人生を歩んでいた。


58: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 23:44:42.39 ID:pTDoosMV0

自分で言うのもなんだが、俺と周りは、そんな彼の人生の転機になるべく、一役買った。

お店で俺たちと仲良くなり、頻繁に来てくれるようになった。
そしてお店を通じて、色んな仲間、友達ができた。
彼を理解し、バカな行動も笑い飛ばしてくれる、そんな人たちが彼の周りに増えていった。

「店長と、スナフキン以外は、話すのにまだ緊張する・・・」
とか30歳のくせにぬかしていたので、殴ったw
「優しくしてくれたらありがとうと言いなさい!」って感じで。
そんな風にみんなで彼を再教育していったんだw

次第に俺主催のパーティーに来てくれたり、少しすつだけど、彼は変わっていった。


60: 私事ですが名無しです 2012/02/26(日) 23:55:55.45 ID:pTDoosMV0

「君は誰かと仲良くなることができても、その人たちはきっと、すぐに君から離れていくよ」

彼は昔医者に言われたこの言葉が、ずっとトラウマになり、人間不信になっていた。

それを聞いた時、殺意の片鱗を、自分の中に確かに見つけた。
どこぞの馬の骨とも分からないやぶ医者の一言で、救われなかった命が、ここにある。
大げさだけどそんな感じだ。
ぶん殴ってやりたかった。なんならぶっ殺してやりたかった。
そして、悲しかった。

「じゃあ、俺たちも離れていくと思ってるの?」
「いやぁ、それは、分からないけど・・・」
とても悔しかった。


61: 私事ですが名無しです 2012/02/27(月) 00:02:55.34 ID:LRLTjXCq0

だから約束をした。
「じゃあ10年後、まだ俺らが繋がってたら、絶対メシおごれよ!」
「・・・ありがとうw」

他にも、「俺がお店出して、お前がホームレスだったら、清掃員として来てくれw」とかw
無茶苦茶な約束を、スナフキンと三人で、その夜は、沢山した。
絶対繋がっててやる、また、コイツとなら全然大丈夫だろうと、思っていた。

でも、やっぱり、人生は思い通りにいかない。
神様は、クソったれだ。




文量が多いので複数回に分割します。

次回:「仕事を辞めて思い返す、友人のこと、部下のこと。」
8月1日に移転しました!

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